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エンジニアの職務経歴書の書き方【見本・テンプレ付き】

最終更新: 2026年6月 | 書類選考突破率を上げる職務経歴書のコツ

【直答】エンジニアの職務経歴書はどう書けば書類選考を突破できる?

結論: 成果を改善前後の数値で示し、使用技術を規模感とともに書くこと。同じ経歴でもこの2点で通過率は変わります。

  • ・構成は職務要約・技術スキル一覧・職務経歴・自己PR・保有資格/OSSの5ブロック。分量はA4で2〜3枚(経験10年以上でも最大4枚)、直近3〜5年を厚く書く。
  • ・成果はSTARフレームワークで整理し、改善前後の数値か改善率で示す(例:レスポンスを200ms→50msに改善)。
  • ・使用技術は経験年数・習熟度・規模感をセットで記載。1通を全社に使い回さず、職務要約と自己PRは応募先ごとに微調整する。

エンジニア転職では、職務経歴書が最初の関門です。技術力を持っていても、その伝え方を誤ると書類選考で落ちてしまいます。逆に、同じ経歴でも「成果を数値で示す」「使用技術を規模感とともに書く」だけで通過率は変わります。

本記事では、30代・40代エンジニアが書類選考を突破するための職務経歴書の書き方を、職務要約・職務経歴・スキル一覧・自己PRそれぞれのBefore/After例文、STARフレームワーク、成果の数値化フレーズ、避けるべきNG例まで、そのまま使えるテンプレートとして解説します。

データ調査時点: 2026年6月 | 出典: 各IT転職エージェント公開情報、厚生労働省 job tag

求人数・年収などの数値は調査時点の公開情報に基づきます。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。 当サイトの評価基準は記事制作ポリシーをご覧ください。

1. 職務経歴書の全体像と適切な分量

エンジニアの職務経歴書は、次の5ブロックで構成するのが基本です。採用担当は上から順に読むため、最初の「職務要約」で興味を引けるかどうかが通過率を大きく左右します。

1

職務要約(サマリー)

3〜5行でキャリア全体を要約。得意分野・経験年数・実績のハイライトを凝縮する。採用担当が最初に読む最重要ブロック。

2

技術スキル一覧

言語・フレームワーク・インフラ・ツールをカテゴリ別に整理。経験年数と習熟度を併記する。

3

職務経歴(直近から逆時系列)

各社の事業概要、在籍期間、担当プロジェクト、役割、使用技術、課題、成果(数値)を記載。

4

自己PR

技術的な強み・マネジメント経験・ビジネス貢献を3点程度に絞ってアピール。

5

保有資格・OSS・GitHub・登壇

関連資格、OSS貢献、個人開発、技術ブログ、登壇のURLを記載。

分量の目安:A4で2〜3枚(経験10年以上でも最大4枚)。直近3〜5年を厚く、それ以前は概要のみに。厚生労働省 job tag によれば「システムエンジニア(受託開発)」の平均年齢は37.1歳(令和7年賃金構造基本統計調査ベース)と、ミドル層が中核を担う職種です。経験が長い分、取捨選択して「読ませる」構成が重要になります。

2. 成果を語るSTARフレームワーク

職務経歴や自己PRで成果を書くときは、STARフレームワークに沿って整理すると説得力が一気に高まります。「何をしたか」だけでなく「どんな状況で・なぜ・どうやって・結果どうなったか」を順に示すことで、再現性のある実力として伝わります。

S

Situation(状況)

プロジェクトの背景・課題が生まれた状況。「月間100万PVのECで、ピーク時にAPIが頻繁にタイムアウトしていた」

T

Task(課題)

自分が担うべき具体的な目標。「レスポンス遅延を解消し、ピーク時の離脱を防ぐこと」

A

Action(行動)

実際に取った技術的アクション。「N+1解消、Redisキャッシュ導入、スロークエリのインデックス再設計を主導」

R

Result(結果)

数値で示す成果。「平均レスポンスを200ms→50msに改善し、ピーク時のエラー率を1.2%→0.1%に低減」

STARで書いた一文の例:「ピーク時にAPIタイムアウトが多発していた課題に対し(S/T)、N+1解消・Redisキャッシュ導入・インデックス再設計を主導し(A)、平均レスポンスを200ms→50msに改善、エラー率を1.2%→0.1%に低減した(R)。」

3. 職務要約の記入見本(Before/After)

Before(避けたい例)

Web開発の経験があります。JavaScriptやPythonが使えます。チームでの開発経験もあります。コミュニケーション能力が高く、チームワークを大切にしています。新しい技術の習得にも意欲的です。

→ 経験年数・プロジェクト規模・成果が不明。どの企業にも送れる汎用文で、印象に残らない。

After(30代バックエンドエンジニアの例)

Webアプリケーション開発に8年従事。直近5年はTypeScript/Node.jsとGoによるバックエンド開発をリードし、月間100万PVのECサイトのAPI設計・実装を担当。5名チームのテックリードとして技術選定・コードレビュー・育成を担い、リリースサイクルを月次→週次に短縮。AWS上のインフラ設計・運用にも携わり、月額インフラ費用を約30%削減しました。

→ 経験年数・主要技術・規模・役割・具体的な成果が1段落に凝縮されている。

4. 職務経歴の記入見本(Before/After)

各プロジェクトは「期間・プロジェクト・チーム規模・役割・使用技術・課題・成果」の項目で揃えると読みやすくなります。

Before(避けたい例)

ECサイトの開発を担当しました。バックエンドのAPIを作ったり、パフォーマンスの改善をしたりしました。チームで協力して開発を進めました。

→ 規模・役割・成果が曖昧で、本人が何をしたのか判断できない。

After(プロジェクト記載のテンプレート)

期間2024年4月〜2025年12月(1年9ヶ月)
プロジェクトBtoB SaaSプラットフォームのバックエンドリニューアル
チーム規模8名(エンジニア5名、デザイナー1名、PM2名)
役割テックリード/バックエンド設計・実装
使用技術Go, gRPC, PostgreSQL, Redis, AWS (ECS, RDS, ElastiCache), Terraform, GitHub Actions
課題モノリスの肥大化でデプロイが月1回に低下し、機能追加が滞っていた
成果段階的にマイクロサービスへ移行する設計を主導。デプロイ頻度を月1回→週3回に向上し、主要APIのレスポンスを200ms→50msに改善(75%削減)。

5. スキル一覧の記入見本(Before/After)

Before(避けたい例)

Java, Python, JavaScript, TypeScript, Go, Ruby, PHP, SQL, HTML, CSS, AWS, Docker, Kubernetes, Git ……

→ ただの羅列で、どれを実務でどこまで使えるのかが伝わらない。

After(カテゴリ+習熟度を併記)

言語Go(4年/業務メイン)、TypeScript(3年/業務メイン)、Java(2年/実務)
FWGin, Echo, Express, Next.js(いずれも本番運用経験あり)
DBPostgreSQL, MySQL, Redis(設計・チューニング経験あり)
インフラAWS(ECS/RDS/Lambda 設計運用)、Terraform、GitHub Actions
習熟度の凡例業務メイン>実務>学習レベル の3段階で表記

→ 「TypeScript(3年/業務メイン/月間100万PVのWebアプリ)」のように規模感まで添えると、さらに実力が伝わります。

6. 自己PRの記入見本(Before/After)

Before(避けたい例)

私は責任感が強く、最後までやり遂げる力があります。チームワークを大切にし、コミュニケーションを重視しています。新しい技術にも積極的に挑戦します。

→ 抽象的な性格描写のみで、エンジニアとしての裏づけが一切ない。

After(STAR+数値で裏づけ)

強み:技術課題を事業成果に接続する力。前職ではピーク時のAPIタイムアウトが離脱の主因となっていた状況に対し、N+1解消とキャッシュ導入を主導し、レスポンスを200ms→50msに改善。結果としてピーク時のエラー率を1.2%→0.1%に下げ、決済完了率の改善に貢献しました。技術選定では「なぜその技術か」をチームに言語化して共有することを重視しており、5名チームのレビュー文化づくりにも取り組みました。

→ 強みを一言で示し、STARで裏づけ、数値で締める。再現性のある実力として伝わる。

7. 成果の数値化フレーズ集

「改善した」を数値に置き換えるだけで説得力が変わります。下表の左(曖昧表現)を、右(数値化した書き方)に変換しましょう。改善前後の値か改善率を入れるのがコツです。

パフォーマンス

Before:APIのレスポンスを改善した

After:主要APIの平均レスポンスタイムを200ms→50msに改善(75%削減)。N+1クエリの解消とキャッシュ層の導入が主因。

品質・安定性

Before:テストを書いて品質を上げた

After:テストカバレッジを40%→80%に引き上げ、本番障害の月次発生件数を6件→1件に削減。

開発スピード

Before:リリースを速くした

After:CI/CDを整備しデプロイを手動週1回→自動で週3回に高速化。リードタイムを平均5日→1.5日に短縮。

コスト

Before:インフラのコストを下げた

After:AWSのリソース最適化とリザーブドインスタンス導入で月額インフラ費用を約30%削減(年間換算で数百万円規模)。

事業貢献

Before:売上に貢献した

After:決済導線のUX改善でCVRを2.1%→2.6%に向上させ、月間売上の約12%増に寄与。

チーム

Before:後輩を育成した

After:新メンバー3名のオンボーディングを設計し、立ち上がり期間を平均3ヶ月→1.5ヶ月に短縮。

※ 数値は記載例です。ご自身の実績に置き換えてください。守秘義務に触れる具体的な金額・社名は、概算や比率にぼかして記載しましょう。

8. やってはいけないNG例3つ

NG1:スキルの羅列だけで終わる

言語やツール名を並べるだけでは、習熟度も実務経験も伝わりません。必ず『経験年数・習熟度・使用規模』をセットにします。

NG2:成果がすべて定性表現

『改善した』『貢献した』だけでは比較も評価もできません。改善前後の数値か改善率を入れ、STARで状況と行動も添えます。

NG3:1通を全社に使い回す

応募先の技術スタックや求めるスキルに合わせて、強調するプロジェクトや表現を調整しないと『刺さらない』書類になります。最低でも職務要約と自己PRは応募先ごとに微調整しましょう。

9. 提出前チェックリスト

提出前に次の項目を確認しましょう。1つでも欠けていると、書類選考の通過率が下がる原因になります。書き上げた直後ではなく、一晩おいて読み返すと粗が見つかりやすくなります。

  • 職務要約の3〜5行だけで、得意分野・経験年数・代表的な成果が伝わる
  • すべての主要成果に改善前後の数値か改善率が入っている
  • 使用技術に経験年数・習熟度・規模感が添えられている
  • 直近3〜5年が厚く、それ以前は概要に圧縮されている
  • 自己PRが性格描写ではなく実績の裏づけで構成されている
  • 応募先の技術スタックに合わせて職務要約・自己PRを微調整した
  • 誤字脱字・表記ゆれ(半角全角、英大文字小文字)がない
  • 社名や内部数値など守秘義務に触れる情報を出していない

自分でのチェックに加えて、第三者の目を通すと精度が上がります。IT特化型エージェントの添削は、応募先の評価ポイントを踏まえた指摘が受けられるため、独力で書くより通過率を高めやすいのが利点です。

10. 30代・40代の職務経歴書の勘所

30代:技術の幅とリード経験を両輪で示す

30代は実装力に加えて、技術選定・レビュー・小規模チームのリードを担えることを示すと評価が上がります。直近のプロジェクトでの『意思決定の中身』を具体的に書きましょう。関連: 30代エンジニアの転職

40代:マネジメントと再現性のある実績を前面に

40代は『チーム・プロダクト・事業にどう貢献したか』が重視されます。プレイヤー実績だけでなく、組織課題をどう解決したかをSTARで整理しましょう。関連: 40代エンジニアの転職40代転職のリアル

経歴が長い分、取捨選択が命

10年以上のキャリアを全部詳細に書くと読まれません。直近3〜5年を厚く、それ以前は1〜2行の概要に圧縮。応募先に関係の薄い経験は思い切って削りましょう。

11. よくある質問

Q. 職務経歴書の適切な長さは?
A. A4で2〜3枚が適切です。10年以上の経歴がある30代後半〜40代でも最大4枚を目安にしましょう。直近3〜5年の経験を厚く、それ以前は概要のみにする構成が読みやすいです。採用担当は1人あたり数分しか目を通さないため、情報の密度より「読みやすさ」を優先します。
Q. 使用技術の書き方にコツはありますか?
A. 「経験年数・習熟度・使用したプロジェクトの規模」をセットで書くのがポイントです。例:「TypeScript(3年/業務メイン言語/月間100万PVのWebアプリ開発)」。スキル名を羅列するだけでは、どの程度使えるのかが採用担当に伝わりません。
Q. プロジェクト経験はどのように書くべきですか?
A. 各プロジェクトについて「期間・チーム規模・自分の役割・使用技術・課題・成果(数値)」を記載します。成果は『レスポンスタイムを200ms→50msに改善』『テストカバレッジを40%→80%に向上』のように、改善前後の数値か改善率で表現すると説得力が出ます。
Q. 転職回数が多い場合はどう書くべきですか?
A. 在籍期間が短い会社が並ぶ場合は、冒頭の職務要約で『キャリアの一貫したテーマ』を示すのが有効です。例:『一貫してバックエンド開発に従事し、Java→Kotlin→Goと技術領域を広げてきました』のように、転職を通じた成長のストーリーが伝わる書き方にしましょう。
Q. GitHubやポートフォリオは記載すべきですか?
A. 可能であれば記載しましょう。特にWeb系企業はGitHubのコードや活動を参考にすることがあります。OSS活動・個人開発・技術ブログのURLを添えると、書類だけでは伝わらない技術力の裏づけになります。詳しくはポートフォリオ作成ガイドを参照してください。
Q. ブランク期間がある場合はどう説明しますか?
A. 学習や家庭の事情などブランクの理由を簡潔に書き、その間に取り組んだこと(資格取得・個人開発・キャッチアップした技術)を併記します。空白を隠すより、前向きに過ごした内容を示す方が好印象につながります。
Q. 職務経歴書の添削はどこで受けられますか?
A. IT特化型の転職エージェントに登録すれば、無料で職務経歴書の添削を受けられます。レバテックキャリアやGeeklyのアドバイザーはエンジニアの書類に精通しており、応募先に合わせた改善点を具体的に指摘してくれます。

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